貧乏鍛冶と術しのびさんの気まぐれの記


信長の野望オンライン萌黄サーバー本願寺家でぼちぼちやってます。
by KAJIYAnoOSSAN
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島津家助勢沖田畷合戦之五 晶

ま、一言で言うと

「難しい構成で晶に勝った」

それだけのことなんですよね。






「今宵こそ、晶を討ちとろうかのう・・・」


事の始まりは五條の麻呂殿のお言葉より始まる。
昨日、近所の寺の坊主繁多坊が五條殿のお供を仕り
沖田畷の戦に赴き、守将晶の前に一敗地に塗れたと言うていた。

繁多坊は本日は寺の行事が忙しくお供が難しいと聞いていたので
しからば、役割は違えどそれがしがお供を仕ろうか、という次第。

五條殿は昨今の公家には珍しく自ら陣立てを構えるお方なれど
いかんせんそこは公家の悲しさか、若干兵法に疎い面があるのも事実

特に晶といえば島津家の守将家久にも匹敵する癖の悪さの持ち主にして
ひとたび間違えば歴戦の猛者であってもその剣の露となる。

それがしも兵法に通じておる、と自惚れるつもりはなくとも
出来うる限り協力するが道理であろうと思い、五條殿に
徒党の盾はそれがしに一任されたしと奉り、幸いその許可を得る。

左方の盾は拙者が受け持つとして、右方の盾を見つけねばならぬ
一つ心当たりがあったので、拙者は駿府の茶屋を訪ねる
はたしてそこには丞炎あらきという優男がくだをまいていたので
とりあえずは彼の座る椅子を力の限り蹴飛ばし

「貴殿では話にならぬ、遮那殿を呼んで参れ」

そう言うと、この優男は茶屋の奥に姿を消し、遮那殿が茶屋の奥より出てくる。

しかしそれがしはすでに「内城で待つ」と一筆書いてすでに薩摩の地へ赴いていた。

さて、これで守りはどうにかなるやもしれぬ、後は、寄せ手を誰に委ねるか・・・
そう考えるのもつかの間、寄せ手は五條殿がすでに渡りをつけているとの事
これはこれは余計な苦労を掛けてしもうたと反省し
五條殿に詳細を尋ねる。

「演舞と暗殺、それに僧兵かの・・・」

この陣立は・・・それがしの経験にはないな・・・



不安がよぎる


後は陣の中核ともいえる旗頭であるが、晶といえば音に聞こえた猛者であり
なかなか我こそはという者がおらぬのも事実、
最後の一手としては繁多寺に乗り込み坊主の首根っこひっ捕まえることかと思うたが
五條殿がようやく迎え入れることに成功した、と言われるので一安心
最後に迎え入れた旗頭は、女性ながらもそれがしより遥か上の世界で
激戦を潜り抜けていることは明白であり、改めて五條殿の顔の広さに舌を巻く。

家久公の手引きで沖田畷に潜入する一行

物見の報告によれば晶の前にて百武賢兼が陣を張っているとのこと
まずはこれを突破せねば晶に挑むことすら適わない。

繁多坊はこの百武に苦戦したと言う
その報告を踏まえ、百武のお供の鍛冶から崩すことを進言
百武自身もその名に恥じることなく鍛冶を落とされまいと奮戦するも
つつがなく鍛冶を崩すことに成功、返す刀で百武を崩すと
後はもう、稲を刈るように百武の陣を崩しきり、晶の陣までたどり着く。

晶の守る陣は自然の要害とは程遠く、攻めるに容易と思われたが、
要所要所に護衛を配しており、潜り抜けるまでに2,3回の小競り合いを要した。
とはいえ、百武賢兼を落とした我らがその程度で屈することはなく
いよいよ、晶を眼前に捕らえる。

作戦会議に入る

晶の手勢は6人、我らは7人であり数は我らに分がある。
とはいえ晶の油断ならぬところはその妖艶さに魅了される者が後を絶たぬこと
これすなわち味方が寝返る事を意味する。
加えて、きゃつは自身が先頭に立って切り込む武将ゆえ
その勢いでお供もやたら手ごわくなるのが困りもの

旗頭とそれを守る左右両翼の盾役の奮闘と
その合間を縫って一撃を食らわせる寄せ手の動きがいかにかみ合うか、が肝要

さらに言えば、晶も両翼に屈強な護り人を二人従えており
その二人を潜り抜けて攻めねば、とうてい勝利などおぼつかぬ。

ゆえに晶と戦うときはその二人の盾をうまく抜けることが肝要
この場合、駿府の優男などはうってつけであるのだが、今回の戦は
先に寄せ手が決まっていたので遮那殿に参加を要請したのである。

今回の寄せ手を考えると

盾を抜けることに秀でるは暗殺を生業とするくの一のみである
残る二人の寄せ手は盾を抜けることには余り秀でない、それぞれ
武人としての力量は疑うべくもないのであるが、この場合

「相手が悪い」

という他ないのである。この陣立てで例えば今山の優男鍋島などに臨めば
おそらく鎧触一蹴であろうが、そうはいかぬのがこの戦い。
すなわち、戦うと決めた以上はその陣立てで如何に勝つか
考えるのはこの一点である。

先に述べた晶の妖艶さであるが、これは味方に利益もあり不利益もある。
晶に魅入られたものはその目を覚ましたとき、そのことを恥じることが力となるのか
普段よりも力強い攻めが行える。反面、守りが疎かになり
普段なら持ちこたえるところが持ちこたえられなくなるのである。

更に言えば晶の妖艶さは戦いの中でこそ磨かれ

時間とともに惑わされるものの数は一人、二人と増えていく。

そうして二人ほど惑わせた時点でその場合両軍立っていた場合
兵力はこちらが5人に対し向こうが8人となり完全に向こうが優勢となる、
晶はここで舞を一指し、この舞の美しさは理性を失うほどではないにせよ
敵味方問わず、やたら力強くなるのである。

ざっとこんな流れの中で、この晶の妖艶さを逆手にとる、というのが昨今の
晶の陣を崩しにかかるうえで世間で選択される兵法である。

それ即ち寄せ手が晶の目を引き付け、あえて魅了される。
そして魅了された時点ですぐにその目を覚まし
その後の膂力を持って一気に晶を崩しに掛かるのである。

そんな晶に魅せられたお供は5人

二人は盾でありかといって攻めがゆるいかといえばさにあらず
一人は医師であり、ここ一番での動きは敵に勢いを与え、味方の勢いを削ぐ
一人は忍びであり、殺傷力はそれなりであるが、なにより盾を崩す能力が高い
一人はキザ者であり、時間とともに一番厄介なのが、このキザ者である。

このキザ者をいかに早く退けるかが晶の陣を崩す肝と言っても間違いはあるまい。

とはいえ味方の寄せでは二人の盾を突破するのがなかなかに厳しい。

だが、やるしかない

動きとしては盾はともかくとして
まずは演舞殿が晶を引き付け、次に僧兵殿が晶をひきつける。

そうして膂力を上げた二人が、盾もろともキザ者を崩し
その後晶に仕掛ける、というものである。

かくして、火蓋は切られた。

戦いは静かに始まった。


くの一殿が電光石火の早業でキザ者に襲い掛かり
演舞殿は晶をひきつける、僧兵殿は金剛の力を携えキザ者を攻める

この戦の流れはこちらにあるか、と思いながら




ここから晶の逆襲が始まる・・・




キザ者が息も絶え絶えになってきて、あと一押しのところで
盾の厚みが徒党にのしかかる、くわえて
医者はかいがいしくキザ者を治療する。

寄せ手はその間も攻め続け、先に盾から崩せるかと言うときに
晶の太刀が煌き、演舞殿が崩れ落ちる。

ここにおいて立て直すべく、それがしも粉骨砕身し、
続けて遮那殿が鬼の形相で敵を引きつける。
そして崩れ落ちるキザ者、この一瞬で演舞殿は再び立ち上がり
盾2枚のうち1枚を粉砕する。
勢いは我らにあるかと思ったとき

晶の妖艶さは徒党の3人を飲み込み
減った味方を敵から補充される、
さらにむこうの盾が秘伝の薬でキザ者を蘇らせ
ここに至って、これはこちらが崩れるかと一瞬死を覚悟した。

そのとき

晶の放った一撃は誰の目に見ても致命傷であったが
遮那殿はそこで立っていた、武士道に生きるものだけが起こせる奇跡

ここで踏みとどまることが流れを変えるか
味方の寄せは残り1枚の盾もろとも晶に攻めかかっており
晶自身も疲労の色が濃く見える
このまま晶が崩れれば・・・

そう思い晶に向き直ったとき

その刃にそれがし、不覚にも軍門に降る・・・

盾としてこれは恥ずべきことであり、よくこれで
軍師面して兵法を唱えたものよと自嘲する。

しかし

くの一殿の剣がうなりをあげ、晶は崩れ落ちる。


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勝機が見えたか?しかしまだ油断はならぬ

旗頭の動きにより再び立ち上がり、晶の残党に向き直る、
主を失った残党と言うのはえてして蜘蛛の子を散らすように逃げ去るものだが
死に間際に晶の妖艶さに味方が5人魅了され、なおかつ
五十猛の舞を残して倒れたものだから
あとに残された者はもはや死兵である。
死を恐れず押し寄せる残党に味方は次々と倒される。

しかし

向こうの総大将を打ち倒している以上、こちらも引くわけには行かぬ。

激戦の末、ついにキザ者を再び地に転がし、ついに
向こうも戦いを諦め逃げ去った。

夜明けとともに火蓋を切った戦いであったが
終わる頃、すでに日は傾き、夜の帳が下りようかとしていた。

短期決戦こそが晶打倒への近道
そう思い兵法を練っていたそれがしには
この長時間の激戦は想像すらしていなかった。

しかし、倒れたのは晶であり立っていたのは我ら

ああ、勝ったんだな、とようやく思えたのは

竜造寺軍に更なる追撃を加え、晶の陣が無人になった頃であろうか。


a0032309_21132344.jpg



勝てば官軍、とはよく言ったものだが、一つだけわからなかったことがある。

それは味方の寄せ手である、五條殿の陣に招かれたとき、
すでに演舞殿がおられ、くのいち殿が来られることも聞いていた。
昨日繁多坊も同じような状況で、彼は鉄砲の重要性を説き
鉄砲鍛冶を陣に迎え入れた。結果は芳しくなかったようであるが。

晶陣より引き上げる間際、五條殿はそっとつぶやかれた。

「今宵は、僧兵の人と組みたい気分であった」

公家の方の考えることは紀伊の土豪あがりの拙者には理解が及ばざるものとしか思えぬ。

しかし

常軌より少し外れたこの陣立てでの戦いに今までにない
興奮を得たのも事実。


まだ、この世界には俺が知らぬ戦いは数多くあるに違いなく
それゆえに兵法を練るのは実に楽しい。


これもまた、五條殿の魅力でおじゃるのう・・・・


激戦の果てに少し都言葉が移ったような気もするが、
悲しいかな、田舎者の都言葉はすぐに馬脚を現して終わるのである。

by kajiyanoossan | 2009-02-08 21:23 | 信長オンライン
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